『弐式』というペンネームの由来の話など少々……。もっとも、作家みたいにペンネームというより、あくまでもネット上の名前としてハンドルネームとこの場合するべきなのか……などと迷うことも多いのですが。
プロではなく、単にネット上に駄文を流しているだけとはいえ、自分の書いた文章を公開している以上、アマチュア作家みたいな顔をしてもいいのかな、などと最近は思っていますので、ここではペンネームとしています。
といっても、そんなに劇的なものがあるわけではないのですが、西暦2000年の前後。十代の終わりから二十代の初めくらいの年齢だった頃、週刊ファミ通(エンターブレイン)を毎週購読していました。単にゲームが好きだったからですが、そのころ、渡辺浩弐先生が
毎週一遍のショートショートを連載していました。自分がリアルタイムで読んでいたのは、2999年のゲーム・キッズとプラトニック・チェーンでした。
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プラトニックチェーン(上) (星海社文庫) [ 渡辺浩弐 ]
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プラトニックチェーン(下) (星海社文庫) [ 渡辺浩弐 ]
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プラトニック・チェーンが終わったころに週刊ファミ通の購入をやめましたが、ちょうど同じ頃、初めてパソコンを購入しました。自分が購入したパソコンのCPUの処理能力が0.6GHzで、これでかなり高性能の部類だった時代です。
せっかくパソコンを手に入れても、何から手をつけたらいいかわからず、まずはタイピングの練習だろうとwordで毎週、週刊ファミ通を購入するたびに、この渡辺浩弐先生のショートショートを打ち込んでいました。当時は単にタイピングの練習以上のことは考えていなかったのですが、今にして思うと、それが最初の小説を書く練習だった気がします。
影響を受けたと言っては失礼な気がしますが、ペンネームを考えた時、渡辺浩弐先生の名前から一文字いただきたい、と考え、安直ですが“弐式”のペンネームにしました。自衛隊の創立記念行事などをよく見に行っていたこともあり、すんなりと出てきたペンネームで、2012年から使い続けています。